「RENOW(リナウ)」の家具には、なぜ自然塗料が良いのか?

私たち「RENOW(リナウ)」の家具は、北海道の木材を大切に使い自然塗料で仕上げています。木製の家具にはさまざまな仕上げが施されています。それらの特徴やメリット・デメリットを説明します。

お気に入りの家具を購入する時の参考にしてください。

自然塗料とは?ペンキとは一体何が違うの?

表面的な塗装と浸透する塗装の違いです。

木材用塗料は大きく分けて表面的な塗装「造膜型塗料」と浸透する塗装「浸透型塗料」の2種類があります。

簡単に言うと「造膜型塗料」はペンキを塗る事のように表面を固めてしまう塗料で、表面を固めて保護する。「浸透型塗料」は木材は水分を染み込むという性質を利用した塗料で、「油」などを内部に浸透させて内部から保護します。

自然塗料はまさに「油」なので「浸透型塗料」です。

  • 「造膜型塗料」は「ウレタン塗装仕上げ」「ラッカー仕上げ」など
  • 「浸透型塗料」は「オイルフィニッシュ仕上げ」「ワックス仕上げ」など

お互いにメリット・デメリットが有ります。

「造膜型塗料」のメリットは表面を固める塗装の為、耐久性は優れています。ピカピカな仕上げや色も簡単につけられます。デメリットは塗装が割れたり、キズが付いたりしたり劣化します。そして木材の特徴である湿気による収縮に対応できません。

「浸透型塗料」はその逆で木の素材をそのまま使う塗装です。塗膜が表面にないため、劣化が少ないです。何度でも塗り重ねられるので、長持ちします。

価値の有る木材(無垢材)に塗装するなら「浸透型塗料(オイルフィニッシュ仕上げ)」を利用するメリットが多いですね!

天然の素材を主原料とする塗料のこと

自然塗料とは、原料に石油や合成顔料を含まない天然の素材を主原料とした塗料です。自然塗料とし日本古来のものは柿渋です。その他、「亜麻仁油(アマニユ)」「蜜蝋(ミツロウ)」「白蝋(シロロウ)」「桐油(キリユ)」「カルナバロウ」「コパル」そして「オリーブオイル」などの植物油も器などに利用している場合も有ります。

自然塗料は塗料そのものが天然素材から作られるため、化学物質を含まず身体に害のない安全な塗料といえます。また、表面に塗膜をつくらないので木自体の呼吸を妨げる事無がなく、木本来の持つの調湿機能を発揮させる事ができます。安心・安全ですね!

自然塗料の種類について詳しく説明します。

オイル系自然塗料

オイル系自然塗料とは、植物油を原料にしたものです。代表的なものとして「亜麻仁油(アマニユ)」、「荏胡麻油(エゴマユ)」、「ひまわり油」や「桐油(キリユ)」などがあります。

オイル系自然塗料は、樹脂塗料のように木材の表面に塗膜を作らず、木目の導管にオイルを浸透させて塗装します。木材の持つ木目の質感をそのまま感じることができます。

ワックス系自然塗料

ワックス系自然塗料とは、蝋(ロウ)を原料にしたものです。ミツバチの巣を構成する蝋(ロウ)から作られた「蜜蝋(ミツロウ)」、熱帯地方に生息している「カルナバヤシ」の葉から作られた「カルナバロウ」などがあります。

ワックス系の自然塗料は、オイル系塗料とは異なり、木材の表明に付着して木材をコーティングして汚れを防ぐこと汚れを防ぐことが可能です。

ワニス系自然塗料

ワニス系自然塗料とは、木材の表面を保護するために用いられる塗料です。自然塗料のワニスには、主に樹木からとれるダンマル、コパール、松脂など樹脂から採取できる「油ヤニス」と、昆虫から採取できる「セラックワニス」とがあります。

木材に塗装すると表面で固まり、ツヤある透明な塗膜になります。水や紫外線から木を保護します。

「RENOW(リナウ)」の家具仕上げは?

オイル系自然塗料を使用しています。

私たち「RENOW(リナウ)」の家具は、「オイル系自然塗料」である「リボスオイル」で仕上げをしています。

大切な天然木の無垢材を使用していますので、その木目の綺麗さや、手触り、使い込んでいく中で変化する風合いなどを大切にしたいと思っているからです。

オイル仕上げには、日々のお手入れや定期的なメンテナンスが必要になります。少し手が掛かるかもしれませんが、だからこそ愛着を持って長く使える家具になると思います。木材の経年美化を楽しんでもらいたいのです。メンテナンスの方法は詳しく「家具の日常のお手入れ方法」に書いてありますので、一緒に読んで見てください。

RENOWの家具仕上「浸透型塗料(オイル仕上げ)」とは?詳しく説明します。

オイル仕上げとは、植物系の油脂が使用される木の表面に塗膜を作らない仕上げです。

代表的なものは、成熟した亜麻(あま)の種子から取れる亜麻仁油などがあります。木の感触を残したまま浸透するので、自然な手触りや美しい木肌を感じる事ができます。塗膜が無く、木が呼吸ができる状態ですので無垢材の調湿機能を発揮します。

天然の自然塗料のため体に無害で、アレルギーのある方も安心して使用できます。オイル仕上げの場合、綺麗な状態で使用するために、半年から1年に1度は、オイルを塗ってメンテナンスをする必要があります。日々の生活で付いてしまった傷やコップの輪ジミを手入れすれば綺麗に修復が出来ます。

メンテナンスに手は掛かりますが、使い込むほどに味わいが増していきます。

オイル仕上げの特徴

  • 木本体の色や風合いや色味がそのまま楽しめる。
  • 表面が膜で覆われていないため、木の手触りを感じる。
  • 天然自然塗料を使用するため、体に無害。
  • 天然木の特性である調湿機能を発揮できる。
  • 塗膜がないため傷やシミになるが、自分でメンテナンス修復ができる。
  • 使い込むほどに色味、質感が変化し、味わいが増す。経年美化を楽しめる。

「造膜型塗料」の家具で使われる仕上げの説明です。

ウレタン仕上

ウレタン仕上げとは、合成樹脂の一種で木の表面を透明な樹脂で覆い表面を固める仕上げです。表面に塗膜をつくるため、水分などがしみこむことはありません。水分を気にせず、汚れがついた際は簡単にふきとることができます。

オイル仕上げとは違い、手触り、見た目ともに木の質感は感じられず、ツルっとした手触りとなり見た目にはつややかな光沢が出ます。オイル仕上げと違いメンテナンスが要らず、木材自体の経年変化が少ないため最初のイメージを長期にわたりキープする事ができます。

ウレタン塗装は傷や汚れに強いのが特徴ですが、1度ついてしまった傷や汚れの補修は、設備や技術が必要になり、塗り直しなどを容易にする事はできません。自分で修理は難しいです。

ウレタン仕上げの特徴

  • 表面が樹脂で覆われているため、水分に強い。
  • 汚れがついても落ちやすい。シミなど
  • 自分で修理は難しい。
  • 経年変化しない。経年美化が楽しめない。

ラッカー仕上

ラッカー仕上げとは、樹脂などを揮発性の高い溶媒(アルコールやシンナー)に溶かした塗料を使った仕上げです。塗膜が薄く、木の質感を残しつつも、傷や汚れをつきにくくした仕上げです。

塗膜が薄いので、ウレタン塗装ほどの強度はありませんが、木の表面に塗膜を張るので、すべすべとした感触と柔らかい光沢になります。オイル仕上げより汚れがついても落ちやすいですが、ウレタン仕上げほどでは無いので注意が必要です。ラッカー塗装は、表面を固める仕上げですが、ウレタン塗装より木の風合いは感じられ、簡単な汚れは落としやすいですが、1度ついてしまった傷や汚れの補修は、ウレタンよりは簡単ですが、やはり自分では難しいです

ラッカー仕上げの特徴

  • 塗膜が薄く、木の質感が感じられる。
  • 汚れがついても落ちやすい。
  • 定期的なメンテナンスが必要ない。
  • 経年変化しない。経年美化が楽しめない。

「木製家具の仕上げ」のまとめ

無垢材を使用した家具の仕上げについて紹介しました。仕上げにはそれぞれの特性があります。

家具を選ぶ際には機能や見た目の好みで決める事が多いと思います。そんな時に「気に入った家具の仕上げの方法がなにか?」ということは必ず確認しておくべきだと思います。

仕上げによる質感の違い、お手入れの頻度、天然素材の仕上げのことなど、少しでも知っておくことで家具を選ぶ際の失敗が無くなりますし、楽しみの幅も広がりますよね!

皆様もお気に入りの家具を見つけてください。

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