「RENOW(リナウ)」の家具に使っている天然木材・無垢材について

私たち「RENOW(リナウ)」の家具には貴重な北海道の森のから生まれた木「水楢(ミズナラ)」の無垢材を使用しています。家具に使用される木材は、地域や、用途により、多種多様にあります。ここではその中から家具に使われる主要な木材の特性や魅力について紹介します。

家具選びの参考にしてください。

まず「無垢材」とは何?

森から伐採した「純粋な木」そのもの

無垢材とは森から伐採した木を乾燥させて、その丸太から切り出して形を整えただけの木材のことを「無垢材」と言います。一方、薄くした木板を、接着剤で貼り合わせてブロック状にした木材の事を「集成材」と言います。

無垢材は天然の材質なので、乾燥・加工に時間と手間がかかり、割れやひびなども入りやすいですが、集成材などの加工した木材にはない風合いや温かみがあります。

無垢材家具の魅力は?

自然素材ならではの効果

厳しい自然の中で、何十年という長い年月をかけて育った木からつくられた無垢材には、工業製品にはない魅力があります。素材が純粋に「木」そのものなので、長く使っていけばいくほど、木に風合いが出てきます。

無垢の木材は、それ自体が生きて呼吸をしています。調湿作用により夏場は水分を吸収し湿度を下げ、冬は水分を放出して部屋を乾燥しにくくします。これも無垢材ならではの魅力といえます。家具という形になってもそれは変わりません。

天然木の美しさと風合いや香り

無垢材の一番の魅力は、その美しい木目や色合いです。もちろん自然のものですので、ふたつとして同じものはありません。ひとつひとつに個性があり、傷や割れさえも、その木ならではの味わいといえます。

無垢材の家具は、使い続けるほどに表情が変わり、味が出て深みが増していきます。手をかけて手入れをすることで、いつまでも長く使う事ができます。私達は家具が時間とともに味わいを増していくことを「経年変化」と言わず「経年美化」と言っています。

本物の木材は時間と共に味わいを増していくものだと考えます。

「RENOW(リナウ)」が北海道産の水楢(ミズナラ)を使う理由は?

貴重な北海道産の水楢(ミズナラ)材

私たちが家具に使用する材料は北海道産の水楢(ミズナラ)を使用しています。この水楢(ミズナラ)は、含まれる水分が多く、燃えにくいことからミズナラと呼ばれています。

鹿児島から北海道まで広く分布しています。加工性に優れ、強度が強く、重厚感があり、高級家具、建築材、洋酒樽などに使われます。特に北海道産の水楢「ミズナラ」が上質とされ、過去には「北海道産の楢」(ジャパニーズ・オーク)と呼ばれて大量に輸出され、イギリスを中心にヨーロッパの各地で家具に加工されていました。

北海道産のミズナラは高級材としてかつてヨーロッパへの輸出によって激減した事と、国策として広葉樹を伐採し、成長が早く加工性に優れた針葉樹を植林することが行われたため、現在では、大きな古木は少なくなり、希少性がどんどん増しています。

水楢(ミズナラ)は貴重な材ではありますが、北海道では昔から家具の材料として一般的に使われてきました。高価でも北海道を代表する水楢(ミズナラ)を作った家具を作り。私達はその良さを知ってほしいと願っています。

木の質は、森の質。そして水の質。

木材の品質の源となるのが、森の質です。北海道の厳しい自然の中で生まれる豊かな生態系、綺麗な空気、純粋な水、で作られた最高の森で生まれた貴重な木で家具を作ります。

永く使い続ける家具を作る、本物の木を使い続けてもらうために

長い時間をかけ成長した大切な木を使い、永く使ってもらえる家具を作る。貴重な材を使うからこそ大切に扱い、手をかけ、共に生活し成長する家具になっていくと思います。

私達「RENOW(リナウ)」は「HOKKAIDO WOOD(道産木材製品販路拡大協議会)」のメンバーです。

木を家具の材料にするには?

木を家具の材料にするには長い年月が掛かります。

北海道の深い森から木を切り出して、玉切り(長さを揃えたりして丸太にすること)をして製材所に運び込まれます。運び込まれた木がそのまま家具を制作する板材になるわけではありません。

切り倒された木には、たくさんの水分、油分、灰汁といった、家具材として使用するには好ましくない物質が多く含まれていたり、そのまま家具を作ってしまうと完成後家具が割れたり、形が変化したりしてしまうのです。

まずは色々な丸太を板状にしていきます。木取り

製材所に運ばれた丸太は、それぞれ形や太さが違いますので、どのように使うかを考えて板状に加工していきます。こうした利用効率のことを考えた加工を総称して「木取り(きどり)」といいます。そして板状に加工した木材してから、ゆっくり乾燥させます。

木材の含水率を時間をかけて下げることで良い家具の材料になる。

木材に含まれる水分量を「含水率」と呼びます。「乾燥後の重量」に対してどの程度水分を含んでいるかを示すものです。森の中に有る木を伐採直後は含水率は、木の種類、状態によりますが、80%〜150%にもなります。

私達は生の木材を時間をかけてゆっくり乾燥させます。まず半年から1年を掛けて風雨に晒しての自然乾燥を行ないます。雨が降ると含水率が少し上がり、晴れるとゆっくり水分、油分、灰汁といった、材として使用するには好ましくない物質が出ていきます。それを繰り返しながら、自然の中で含水率20%まで下げていきます。

最後は人工乾燥で割れや反りの出にくい木材を作り出します。

含水率が20%まで下がった木材は、最後に大きな人工乾燥炉に入れて、ゆっくり、ゆっくりと乾燥させます。私達は水冷式の古いタイプのボイラーを家具製作から出た使えない木っ端を燃やして燃料として使用して、ボイラーを動かしています。

毎日、丁寧に含水率を図りながら約2週間かけて、20%の含水率を8%から10%にします。そうすることで、なるべく家具加工後の反り・割れ・ねじれを防いでくれる木材になるのです。

日本には、四季が有り季節の変化がありますが、自然に使用すると木材は平均15%の含水率になると言われてます。それより下げることで長く使える家具が出来上がります。

無垢材家具に使われる木の種類は?

家具や材木に使われる木にはたくさんの種類があります。木の特性なども考え家具を選ぶことは無いかもしれませんが、ある程度の名前と性質を知っているだけでも家具選びがより楽しくなります。全ては紹介できませんので、ここでは国内産と海外輸入品を分けて、代表的なものを紹介します。

国産木材 主に家具使われる木材の種類は?

ナラ(楢)

日本全域に生育する広葉樹。どんぐりの木として親しまれているナラは、やや重硬で乾燥ともに容易です。 その中でも北海道の道東から道北にかけて生育しているものが特に良質とされています。寒い地域で成長が遅く、年輪の幅が狭いため木質、木目とも非常に綺麗で家具や造作材に使用され、独特の存在感を放つのが特長です。 また、よく知られた用途としてウィスキーの醸造樽もそのひとつです。

イタヤカエデ(板屋楓)

北海道から本州、九州、四国、などの生育する広葉樹。白い木肌と木目が美しく、粘りが強く曲木に適しています。割れにくく重硬な木質のため、乾燥にも加工にも時間がかかります。使い込むほどにアメ色に変化してゆくのも魅力のひとつです。

カバサクラ(樺桜)

北海道を中心に本州北中部に生育する広葉樹。「マカバ」などとも呼ばれ、カバノキ科に属し、緻密な樹肌と材の様子がヤマサクラに良く似ていることから「カバザクラ」と呼ばれています。色は淡紅褐色で長く使うほど上品な風合いに変化していきます。明るく薄いピンクの色味をしていることから、北海道の「広葉樹の女王」と称されます。タモ、ナラ、ブナとともに家具材の一般的なものといえます。

ブナ(橅)

北海道南部から本州、九州、四国、などにかけて生育する広葉樹。比較的強度がありながら、弾力性があるので曲げ木に適しているブナは、 これらの特性を活かしてチェアなどの曲げ木家具に使われることが多い木材です。木目はきめ細やかで白く滑らかで、柾目の細かな斑点が特徴です。

海外輸入品

ウォールナット

アメリカ東南部を原産地とする広葉樹。家具、建材に使用される「ウォールナット」とは、「ブラックウォールナット」のことを指します。くるみ科の植物で、家具や床材の他、楽器の素材としても使われています。ウォールナット材の特徴は、”耐衝撃性に強い”、”木肌が美しい”、”狂いが少ない”、”加工性や接着性に優れている”です。現在も、高級家具や工芸品に使用されています。適度の油分を含んでいるので、ツヤもあり、人が触れて使い込んでいくことで味のある風合いになっていき経年変化を楽しむことができる素材です。

ホワイトアッシュ

北米全域に生育する広葉樹。清潔感のある淡い色合いと、美しい木目が特徴です。さとしなやかさも兼ね備え、加工性に優れた材です。そのため、家具材以外にも、床、壁、カウンター、窓枠など、強度が要求される建築材への使用にも適しています。外国生まれの木材でありながら和室にも自然に馴染み、木が持つ上品な雰囲気があります。

ホワイトオーク

北米大陸一帯に生育する広葉樹。主にアメリカやカナダなど北米産のホワイトオーク材は、日本で採れるミズナラにとてもよく似ています。色が白くズッシリと重くて硬いのが特徴。流通量が減ったナラの代替品として用いられました。材質は重硬で、強度・耐久性に優れているのが特徴。建築材、家具材として人気があり、艶出し加工を施すときれいに仕上がるので、フローリング材としても適し、ウイスキーの樽材としても有名で、ウイスキーの香りはこの木材から生まれている。

メープル

カナダ及びアメリカ北東部に生育する広葉樹。きめが細かく滑らかな触り心地の木肌です。光沢のある美しい木目から家具だけでなく内装建具や一般住宅のフローリング材、楽器としても用いられる木材です。中でも硬い性質の種はハードメープルとも呼ばれ、撃性に強いのでボーリングのレーンやピンの素材としても使われます。

家具の無垢材について|まとめ

高級家具に使われる無垢材について紹介しました。家具には様々な材料が使われています。もちろん、用途やデザインによりそれらは必要に応じて使い分けられています。

その中で私たち「RENOW(リナウ)」の家具は、高級な北海道の大地で生まれ育った楢(ナラ)の無垢材を使っています。「シンプルに天然木の心地よい肌触りや木の香り、温かみを感じてもらいたい!」と思っています。そして無垢材の家具を最大限活かすデザインと仕上げを心がけています。

使うほどに木の色に深みがでたり、色褪せしたり、独特の風合いが出てきます。長く使い込んでいただくと愛着が生まれます。大切に使い続けたいと自然に思える家具を作っています。

共に生活し味わい深く成長する、少しだけ手をかけてあげる。経年美化を楽しめる家具を目指しています。

PRODUCT | RENOW(リナウ) | 家具
株式会社ノットが運営する家具ブランド

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