2020年パリ旅行-Art & Design

2020年オリンピックイヤーの幕開け1月。そんなめでたいタイミングに社員旅行にいってみた。

「そうだパリいこう!?」

始まりは2019年秋頃。社員旅行に行くという話になり社内での行き先選考会議が行われた。シンガポール、ニューヨークなど候補はいくつか挙がったが最終的には王道パリに決まった!!  自身としてはパリは2度目であるパリ。前に訪れた際はアテンドがいたので決まったコースを周る感じであったのであまり記憶に残らなかった気がしている。今度のパリでは出来るだけ多くのものを体験したいと思っていた。

パリと言えば普通の観光でもファッション、アート、デザイン、食、ショッピングなど、みどころが満載である。

今回われわれがパリを訪れる際の行きたい場所の候補を出し合い、そして

「この際、行けるところは全部いこう!」

ということで、自分達で周る場所をックアップし、全てのポイントを無駄なく完璧に回れる綿密なスケジュールを造る事からはじまった。

  • 乗る電車、乗り換え、徒歩ルートを決めておく。
  • 分単位で時間の設定。
  • Google Map 、Googleカレンダーを活用しメンバー内でデータ共有をする。
  • 事前に見学先のチケットを購入しておく。
  • レストランの予約を入れておく。
  • 2件目も決めておく。

以上完璧なガチガチスケジュールの完成。

これが、自分達で作っておきながら、1日10箇所程の見学スケジュール。分刻みの移動スケジュール。こんなスケジュールこなせるのか?!さらに渡航期間も実施されていた交通ストライキ。出発まで心配事だらけであった。

しかし、現地では多少の不便や遠回りなどはあったものの、意外や意外、大きな影響は受けずほぼスケジュール通りに設定した多くの場所を見学する事ができたとおもう。(体力低下による一部変更はあったものの)

そんな奇跡の旅の思い出の中から印象に残った場所や感動したモノなどを振り返り、自分的感想を交えてレポートしていきたいと思う。

パリので訪れた場所

「デザイン」「アート」「ファション」「インテリア」「食」などのなかかから、さらに特化した場所設定の為エッフェル塔やショ凱旋門などの観光地はほぼ行ってません。

[今回の巡った場所一覧]

1.ショップ・百貨店


  • Galeries Lafayette Champs-Élysées(ギャラリー・ラファイエット・シャンゼリゼ)
  • MONOPRIX ELYSEES(モノプリシャンゼリゼ)
  • 86Champs – L’Occitane x Pierre Hermé(ロクシタンxピエールエルメ)
  • Printemps Haussmann(プランタン オスマン本店)
  • Galeries Lafayette Paris Haussmann(ギャラリーラファイエット本館)
  • Le Bon Marché(ボンマルシェ)
  • Patrick Roger(パトリック・ロジェ)
  • Merci(メルシー)
  • Papier Tigre(ペーパータイガー)
  • FrenchTrotters(フレンチトロッター)
  • Archives 18-20(アルシーブ18-20)

2.美術館


  • Musée Yves Saint Laurent Paris(イヴサンローラン美術館)
  • La Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)
  • MUSÉE D’ORSAY(オルセー美術館)
  • Musee de l’Orangerie(オランジュリー美術館)
  • Musée du Louvre(ルーヴル美術館)

3.その他


  • Sainte chapelle(サント・シャペル)
  • Basilique du Sacré-Cœur(サクレ・クール寺院)
  • STATION F(スタシオンF)
  • Villa Savoye(サヴォア邸)
  • Mason La Roche(ロッシュ邸)
  • コルビュジェのアパルトマンとアトリエ
  • Maison & Objet(メゾン・エ・オブジェ)

※は次項にて解説有り

パリのショップをめぐる

86Champs – L’Occitane x Pierre Hermé(ロクシタンxピエールエルメ)

86 Av. des Champs-Élysées, 75008 Paris,

ロクシタンとピエールエルメによるショップ。シャンゼリゼ通りに面した路面店で、エルメのスイーツとロクシタンのケア用品などがパッケージで展開され、カフェも併設されている。

内装デザインはパリ在住のデザイナー「ローラ•ゴンザレス(Laura Gonzalez)」によるもの。カウンター上に吊られた独特なドロップ型天井照明が特徴的。ぱっと見は何かの卵みたいで不思議な感じである。

MONOPRIX ELYSEES(モノプリシャンゼリゼ)

52 Av. des Champs-Élysées, 75008 Paris,

取り扱っている商品は決して高いものを扱っている店ではないが、シンプルなデザインと売り場全体の構成とが綺麗にまとまっている感じがして雰囲気が良かった。

Archives 18-20(アルシーブ18-20)

18 Rue des Archives, 75004 Paris,

店舗の住所そのままの店名でアルシーブ通りに面するメンズセレクトショップ。空間自体も建物と相まっておしゃれで雰囲気が良かった。とにかくセレクトされている商品はどれも感度が高いものが揃っている。

パリの定番百貨店に行ってみた。

パリに来た旅行者の多くが訪れるであろうパリを代表する「プランタン」「ラファイエット」「ボンマルシェ」これら3社のデパートを訪れてみた。

インテリアデザインという視点いうと、日本ではあまり見ることのできなくなった伝統的な建物や内装で歴史を感じる雰囲気のあるものが多い。

扱っている商品、ブランドなどは日本でも見られるものも多くそれ程大きな違いは感じないと思う。商品の見せ方陳列やディスプレイは、やはり欧米的というべきか、おしゃれでハイセンスな見せ方のものが多く、高級感もありデながらザイン性のある売り場の印象を受けた。

個別に今回訪れた各デパートの印象をまとめてみると。

Printemps Haussmann(プランタン オスマン本店)

58 Boulevard Haussmann 1er étage, 75009 Paris,

上層階中央には文化財にも指定されているステンドグラス天井が特徴的である。外観は歴史的な装飾の印象であるが売り場内部はモダンな造りのイメージが強くハイブランドなどもひととおり揃っておりラグジュアリーな感じを受ける。

Galeries Lafayette Champs-Élysées(ギャラリー・ラファイエット・シャンゼリゼ)

60 Av. des Champs-Élysées, 75008 Paris,

2019年にシャンゼリゼ通りに新たに出来たラファイエットの新館。斬新なエントランスと大理石の建築にモダンな装飾を設え宙に浮いたキューブ型のポップアップスペースが特徴的である。売り場内容もハイブランドから最新ファッションブランドや気鋭ブランドを取り揃え全体に新しさと流行感のある内容である。日本でいうと伊勢丹と言った感じだろうか。

Galeries Lafayette Paris Haussmann(ギャラリーラファイエット本館)

40 Boulevard Haussmann, 75009 Paris,

内部空間は建物中央部にステンドグラスのドームが特徴的でプランタンよりも規模は大きく円形の吹き抜けを中心に配置された各フロアーが開放的な空間と豪華な歴史的装飾が非日常的感覚を受ける。

 Le Bon Marché(ボンマルシェ)

24 Rue de Sèvres, 75007 Paris,

こちらも、ラファイエットほどではないが中央の吹き抜け空間と天井装飾が印象的な内装である。また、上層階のシューズ売り場、子供服フロアーはとても特徴的で内装デザインとしての面白さがある。今回訪れたデパートの中では売り場構成的にもボンマルシェが1番整っていた印象である。食品館では洗練された珍しいものが揃っており、商品自体はもちろんその陳列やディスプレイなど見ていて飽きない。

パリのアート&デザイン

パリを訪れたのであればアートは欠かせな。ということで代表する美術館4箇所とイヴサンローラン美術館を巡り主要な作品を鑑賞することとなった。今までは絵画というと敷居の高い感じがあり美術館に行っても流し見てしまいがちであったが今回は出発前に絵画芸術についてイタリアからフランス、美術的な拠点が移る経緯や背景について、印象派の絵画の由来、時代背景などを知ることで実際に美術館でそれらの作品に向かい合ったときの感じ方が違った感覚で見ることができたと思う。

また、今回イブサンローラン、フォンダンシオンルイビトンとファッション、デザインに関連する美術館と展示会も合わせて訪れる予定であり、パリでアート、デザインについてより深く知ることのできる展示を見ることができた。

Musée Yves Saint Laurent Paris(イヴサンローラン美術館)

5 Avenue Marceau, 75116 Paris,

サンローランのアトリエであったアパルトマンを改装したサンローランの仕事を紹介する美術館。正にパリのアパルトマンといった雰囲気の建物とエントランスから階段に至るまで装飾的でデコラティブな内装空間になっている。

その他、サンローランの過去にコレクションで発表されたドレス、装飾小物、などを中心に代表的な作品の実物が当時のショーの映像と共に展示されている。

制作時のデザインスケッチや素材の指示をした資料など、制作過程を垣間見れる当時の資料なども併せ展示されていた。


その中でも特に興味深かったものはサンローランの実際の仕事場が当時のまま?残されたアトリエ空間は実際の服作りに使用する生地サンプルやボタンなどや様々な分野の書籍が本棚に並び、さっきまでサンローランが居たかのような雰囲気であった。この空間やその他の展示も含めフランスを代表するブランドであるサンローランの物を作る現場やその情熱が感じられる展示であった。


本棚には日本の書籍も

La Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)

8 Avenue du Mahatma Gandhi, 75116 Paris,

ブローニュの森の中に建つランク•ゲーリー(Frank Owen Gehry)」の特徴的な建築物が目を引くフォンダンシオン・ルイ・ヴィトン。今回の目的は世界初のインテリアデザイナーとも言われる「シャルロット•ペリアン」の大回顧展「LE MONDE NOUVEAU DE CHARLOTTE PERRIAND」を見るために訪れた。

シャルロットペリアンの初期作品から晩年までを通しての代表的な作品をメインに家具、空間、写真、展示会出展作品からペリアンと交友のあった画家たちの作品なども展示されている。

「ル•コルビュジェ」「ピエール・ジャンヌレ」らと制作したLC2」「LC4のような現代モダニズムを代表するような家具作品の展示はもちろん、ペリアンが展示会に出展した空間やコンセプト案として残された空間の再現などは、実際に内部に入り体感できる形で展示されており、今回の展示の目玉ではないだろうか。

住居設備

1929年の「サロン・ドートンヌ」に出品された「ル・コルビュジエ」「ピエール・ジャンヌレ」らとの共作の空間「住居設備」の再現した空間。現代のおしゃれマンションの内装といってもいいくらいだと思おう。

実際に家具に座る事も出来る展示。配置された家具もそうだが寝室のキャビネット、キッチンなど90年前に提案されたとは思えないデザインのモダンさは今みても古さを全く感じさせないそのデザイン性に驚かされる。

擇 傳統 創造 

東京高島屋で開催された作品展示『擇 傳統 創造』では竹製のシェーズロングや織物を使用した作品を制作発表している。

板倉準三に呼ばれ来日して以来、ペリアンは日本の工芸品に興味を持ち積極的に取り入れ日本の伝統工芸と自信のデザインとを融合させたものを多く発表している。これらの作品を見る事でペリアンと日本のデザインへの影響と強いつながりを感じる。

ユネスコ庭園 茶室

1993年ユネスコ庭園で行われた日本文化祭のために作られた「茶室」が再現されていた。

モンゴルのゲルの形状を元にしたという4畳半茶室は茶室自体は派手さはないものの曲線の使い方やテントのカラーなどはペリアンの感じが出ている。このテントで固いイメージの茶室にぐっとポップな感じが出ている。

限りなく水に近い家

フランスの建築雑誌が主催したコンペティションにペリアンがコンセプト提案をしたプランをスケッチなどを元に2014年「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」でルイ・ヴィトンが再現したもの。

今回の展示では外部の水辺に再現ブースが設置され、開放的でシンプルながら機能的なレイアウトとペリアンらしい家具が配置された居心地の良い空間である。こんな家に住みたいと思えるものである。

今回の「シャルロット•ペリアン」回顧展を見て思う事は、一般的に「コルビュジェ」とセットのような形で語られるペリアンだが彼女の実際の仕事の詳細が大規模な形でクローズアップされた今回の展示で、その幅広い作品、創作活動とインテリアデザインへの業績を感じるものであった。

これはインテリアデザインの発祥と発展の過程を見たような感覚である。インテリア、建築、プロダクトなど、現代のデザインに与えた影響力の大きさを、まさに実感させられるものであった。個人的には「住居設備」の再現と「限りなく水に近い家」は印象に残った。

MUSÉE D’ORSAY(オルセー美術館)

1 Rue de la Légion d’Honneur, 75007 Paris,

美術館全体が駅舎を改装した建築の為、中に入ると中央では巨大な空間と高い天井が出迎えてくれる。

『ムーラン•ド•ラ•ギャレット』「ピエール•オーギュスト•ルノアール(Pierre-Auguste Renoir )」

草上の昼食』「エドゥアール・マネ(Édouard Manet)」

裸の女性を書いた事で物議をかもしたという絵。

草上の昼食』「クロード•モネ(Claude Monet)」

「マネ」の『草上の昼食』にインスピレーションを受けたという絵。

この二枚は向かい合わせに展示されていた。当時の世情有るのだろうが通常「常識を打ち破る」という

「フランソワ•ポンポン(François Pompon)」『シロクマ』

Musee de l’Orangerie(オランジュリー美術館)

Jardin Tuileries, 75001 Paris,

クロード•モネClaude Monet)の傑作とされる『睡蓮』シリーズ。キャンバスの大きさに圧倒される。空間へ自然光を取り入れ「睡蓮」の絵を見せる、というモネが構想した形で造られている。直島の地中美術館でも「モネ」の睡蓮も自然光のみで見せるという形であったがこの考え方をもとにしたものなのであろう。

Musée du Louvre(ルーヴル美術館)

Rue de Rivoli, 75001 Paris,

ニケ像はこのルーブルの展示空間の建物と一体で神秘的な感覚

実物を初めて見たモナリザ。

実物は思っていたよりも小さく感じたがやはりオーラのようなものがある気がする。

その他の訪問地

ショップ、百貨店、美術館など意外に今回自分的には死ぬまでにスポット(死ぬまでに一度は行ってみたい場所)の一つでもあったコルビジェの傑作と言われるサヴォア邸。それらを含め建築、展示会、STATION-Fのような施設などパリ中心部以外にも足を運び見に訪れた場所がいくつかあった。

STATION F(スタシオンF)

5 Parvis Alan Turing, 75013 Paris,

2018年に完成した大型インキュベーション施設であり貨物駅舎を改造した建築物になっている。名称の由来は1929年にこの駅を設計した 「ウージェーヌ・フレシネ(EugèneFreyssinet)」の頭文字を取ったとのこと。今回の予約制の見学ツアーを申し込んで内部を巡る事が出来た。

外部は駅舎の建物のイメージが強く残る。

内部に入ると駅舎であった為奥行が長く、その開放的な空間の広さと天井の高さに目が奪われた。

建物の規模の割にコンクリート造でありながら薄い構造の柱、梁が曲線の天井とも相まってとても軽やかな印象で建築物としても見ておいてよかったと思わせるものである。

全体は3つのゾーンに分けられており。1つめのゾーンは、共用でイベントなどが出来るメインステージや「TECH LAB」と呼ばれる入居者が自由に利用出来る設備が置かれた部屋。「FRENCH THECH CENTRAL」というスタートアップを支援する機関などが入ったエリア。

3Dプリンターなどが揃う「TECH LAB」。

2つめのエリアは実際に入居している企業の事務所が入る。(このエリアは見学出来なかった)

3つめのエリアは巨大なレストランフードコートエリアとなている。ここは近隣にも解放されており誰でも利用可能である。

フードコートエリアはどこも楽しげな雰囲気

自由な雰囲気と新たな発想を生み出す環境の整った施設には世界中から起業をする人々が集まり、そこで彼らに新たなビジネスチャンスを与える準備ができている。歴史的な街並みや文化を持ちつつ、先進的まものも受け入れるパリらしい施設だと思った。

パリ意外にも世界的にこのようなインキュベーション施設は近年出来ているが、日本でこれだけの規模、内容共に実現するものは無いであろう、し今後も出来ることがあるのだろうか。

Villa Savoye(サヴォア邸)

82 Rue de Villiers, 78300 Poissy,

1931年「ル・コルビュジェ」設計の住宅。サヴォア夫妻の為に設計された住宅であり、彼の代表的な作品。彼が提唱した近代建築5原則が実現された建築といわれる。

今までに写真や映像などで資料的に見た事は有ったがとうとう実際にくる事が出来た。個人的には「死ぬまでに一度は訪れたい場所」のひとつであったので楽しみにしていた場所。

想像していたよりも小さくコンパクトな印象ではあったが内部に入ると外見よりも広く感じる。

パリに来て街中の建物を見た上でこの建築を見ると、より「コルビュジェ」がもたらした新たなモダンデザインへの挑戦を感じられた気がする。現在周辺に見る建築物と比較しても当時としての斬新さは今見てもそのモダンさとデザインのバランスは古さを感じさせないと思う。80年前に既にこの建築物がこの場所に建っていたかと思うと鳥肌ものである。

残念だったのは内部に置かれた展示用のフレームと全く関係ない椅子であった。以前はコルビュジェの家具が置かれていたとの事でこの点は残念であった。

Mason La Roche(ロッシュ邸)

10 Square du Docteur Blanche 16e Paris ,

1925年に「ル•コルビュジェ」により銀行家「ロッシュ」と「ピエール•ジャンヌレ」ふたりの住宅として設計された建築。サヴォア邸とは違い16区の住宅街の中に周辺の建物に囲まれる様に建っている。

外観はモダンな構成。シンプルな中にも曲面の外壁か白い壁に映える窓の黒いフレームなど「コルビュジェ」らし感じる。サヴォア邸は建物としても突き抜けた建築物のイメージだがロッシュ邸の方がより現代のモダンデザイン住宅のような印象である。

見学は入り口のベルを鳴らして中からスタッフに開けてもらうスタイル。

広さはないがピロティがちゃんと造られている。

エントランスホールの吹き抜け。上部に大きな窓がありとても明るい。

この吹き抜けに面する形で左右に各部屋は配置されている。各部屋ごとに壁面カラーが配色され外観のからの印象よりも室内はカラフルで暖かみがある。

ロッシュ氏のアート作品を飾る為に造られたギャラリースペース。

絵を飾る為に窓は上部に配置されている。

局面の水平窓とサヴォア邸にも見られるスロープがここにも使われている。

壁面のキャビネットは曲面の壁に沿ってガラスの扉まで曲面である。

こだわりを感じる。

通路の壁に塗られたブルー。絶妙な淡い色味。

ピンクベージュに塗られたダイニング。

寝室の壁面はグリーン、オレンジの二色で塗り分けられ暖かい雰囲気になっていた。

アート好きのロッシュのため、ベッドサイドの壁にも多くの絵画が飾られていたそう。

キッチンは前面タイルのため冷たい印象だが当時としては最新式だったのであろう。

このロッシュ邸とサヴォア邸により近代建築5原則が実現されたと言われているが、実物を目の前にして感じた感覚はそれぞれ異なっていて。サヴォア邸は開けた敷地内に建っている為か実用性ていうよりも作品的な印象を強く感じたが、ロッシュ邸は周辺を住宅街に囲まれ建っているからこそ広い庭が取れないことによるピロティの存在意義や壁面の水平窓による開放感と採光の必要性、屋上庭園の意味などを実感できるものである。

コルビュジェのアパルトマンとアトリエ

24 rue Nungesser Et Coli, パリ フランス

ロッシュ邸から近い場所にコルビュジェの住宅件アトリエがある。周辺に一般的なアパルトマンが立ち並んだ地区の一画にある一棟の建物にあり、普通に1階のエントランスで部屋のインターホンを鳴らし鍵を空けてもらい住人用エレベーターで6階まで上がる。さらに7階まで階段で上がったそのワンフロア全体が住居兼アトリエとなっておりその内部が展示公開されていた。内部は2018年にコルビュジェ財団により修復され、1965年にコルビュジェが住んでいた当時の状態に戻された。

アトリエは広くヴォールドの天井に自然石と煉瓦が剥き出しになった壁が象徴的でありコルビュジェもこの壁に向かい創作していたという。内装は各所にコルビュジェが感じられる造りになっていて居間のニッチや寝室の壁面などにはそれぞれグリーン、レッド、ブルー、イエローなどコルビュジェの他の建築などでみられる様なカラーが使用されている。

自らデザインしたステンドグラスが有り居間やダイニングの家具は当時の状態が再現されている。

「シャルロット•ペリアン」らと制作した椅子や「コルビュジェ」が自身の住居の為にデザインしたダイニングテーブルなどが置かれていた。

有名建築家である「コルビュジェ」であるが、住居部分にしてもとても広いというなものでもない。どちらかというと質素な印象であるが、その家具の造りや色使い、細部のディテールなど随所にコルビュジェらしさを感じる内容であった。

2018年に内部が修復されたそうで、このタイミングで見る事が出来たのは良かった。またパリに来る事が有れば再度是非訪れたい場所である。

Maison & Objet(メゾン・エ・オブジェ)-展示会

今回パリを訪れたもうひとつの目的である展示会の視察。

ヨーロッパでも最大規模のホームインテリア、デザインの展示会「メゾン・エ・オブジェ」その年のインテリア、デザイン業界のトレンドを示唆するものである。

ライフスタイル、インテリアデコレーション、家具、テーブルウェアなどが主な出展であるがとにかくブースの数が多く大量のモノに溢れ1日中目まぐるしく見て周った。2020年のテーマは「リ・ジェネレーション」(再生)これからの消費の中心となる世代のライフスタイルの変化や物に対する価値観の違い、コミュニケーションの変化などへのコミットを主題としているそう。

展示会場をひととおり周ってみて全てでは無いが目立つブースでは今のトレンドである暖色系の色合いのインテリア家具、雑貨が見受けられた。また、最近のファション同様レトロな柄やモチーフを用いたモノが見られファションを含むトレンドの一環なのであろう。

更にとても多かったものがラタン素材を使った吊り照明器具である。これは頻繁に各ブースで見られ、自然素材?サスティナブル?の意味で流行っているのだろうか。

パリの食

フランスパリといえば「食の都」ともいう事で今回折角なので食も堪能しようという事で事務所の食通セレクトによるレストランに訪れた。歴のあるお店から最新の店までレストランのの雰囲気は皆良く、料理についても肉はもちろん魚介や野菜など食材を生かした料理は基本的にどこも美味しく。

•Le Bouillon Chartier(シャルティエ)※フランス料理

•Hotel des Grands Boulevards The Shell(オテル デ グラン ブルバード ・ザシェル)※ホテルのバー

•Léon de Bruxelles – Saint-Germain(レオン ド ブリュッセル)※ムール貝

•L’avant Comptoir De La Mer(ラヴァンコントワール)※立ち飲み屋

•Champeaux(シャンポー)※ アランデュカスのブラッセリー

•Boulangerie Utopie ※パン屋

•Les Enfants Rouges (ル•サンファン•ルージュ) ※フランス料理

•Boucherie Bidoche ※肉料理

•Bisou.(ビソウ) ※バー

Champeaux(シャンポー)

12 Passage de la Canopée, 75001 Paris,

Le Bouillon Chartier(シャルティエ

7 Rue du Faubourg Montmartre, 75009 Paris, 

otel des Grands Boulevards The Shell(オテル デ グラン ブルバード ・ザシェル)

17 Boulevard Poissonnière, 75002 Paris,

Les Enfants Rouges (ル•サンファンルージュ)

9 Rue de Beauce, 75003 Paris,

L’avant Comptoir De La Mer(ラヴァンコントワール)

3 Carrefour de l’Odéon, 75006 Paris,

Boucherie Bidoche

7 Rue Jean-Pierre Timbaud, 75011 Paris, 

2020年パリ社員旅行のまとめ

今回パリを訪れて思うことははやはりこの街は文化的なものと先進的でなものとが同居した不思議な感覚になる、ヨーロッパの国が同じような形態なのかはわからないが長い歴史と普遍的なもの、多くの人種と先進的なものそれらが入り混じった街だからこそファッション、アート、食など多くのものが集まり進化する。パリはそんな街なのではないだろうか。また、今回このような機会を得られたことはとても感謝したい。実物を見て感じ。雰囲気を体感す。異なる文化に接する。このようなことは写真やインターネット上で得られる情報の何倍もの影響を受けることになると思う。旅をすると普段の日常の生活以上の新たな発見や気づきが得られるはずである。そうした体験が今後の仕事や日常生活、やさらに大きく言うと人生の中で糧となるであろう。

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