家具の日常のお手入れ・経年美化を楽しむために

私たち「RENOW(リナウ)」の家具は無垢材を使用し、表面仕上げは「オイル仕上げ」にておこなっています。ここでは私たちが「オイル仕上げ」を使用している理由と、家具を長く綺麗に使っていただくための、日常的なお手入れ定期的なメンテナンスについて紹介します。

「RENOW(リナウ)」の家具は、なぜオイル仕上げにこだわっているのか?

貴重な無垢材には「オイル仕上げ」が木の呼吸を妨げず永く使えるからです。

私たち「RENOW(リナウ)」の家具は、木の呼吸を妨げず永く使うために、亜麻仁油を主原料とする天然塗料にて「オイルフィニッシュ仕上」を使用しています。このオイル仕上げには塗膜が無いため剥がれることがなく、水拭きを繰り返し行うことで大体の汚れを落とすことができます。

「家具を味わい深く成長させるため」に少しだけ手をかけてあげる。

無垢の木は、使うほど味わいが増していくものです。1年に1度オイルを塗布するのがおすすめです。1年ほど経つと、オイルが抜けることによる色の変化や表面のカサツキが出てきます。オイルを塗ると、木に油分を補充することで深みのある色合いが戻ります。また、細かなキズやシミも目立ちにくくなります。オイルを重ねて塗り続けることで、木に深みが増していきます。木そのものの温もりや、優しい手触りを楽しめます。「経年美化」を楽しみましょう!

大切な家具への注意点や毎日のお手入れ方法は?

気温や湿度が極端な場所の使用を避ける

無垢材を使用した家具では、使用する環境により木材に反りや割れなどが生じる場合があります。木は生き続けています。湿気や乾燥が極端に多い場所、長時間に渡り直射日光の当たる場所、冷暖房器具のそば(直接風が当たるような場所)でのご使用は出来るだけ避けるようにします。天然木の良い状態を保つことで、日々のお手いれも楽になります。

濡れたもの・熱いものを直接置かない

オイルで仕上げている木は、比較的熱と水気には弱いです。濡れたものや熱い食器などを直に置かれた場合には、輪染みなどが付くため、クロスやコースターなどのを使用してください。

汚れはすぐに拭き取る

オイル仕上げには木の表面に塗膜が無いため、油類・色の濃い液体(醤油・ワイン)などをこぼした場合は、染みこむ前にすぐに乾いた布で拭き取うようにしてください。

特別なお手入れ方法は?傷やシミのメンテナンス方法は?

汚れを落として、傷やシミを取り、オイルメンテナンスで木を蘇らせます。

毎日のお手入れをしながら、定期的にオイルやワックスでのお手入れが必要です。使用頻度によりますが、目安はテーブル天板で3ヶ月〜6ヶ月、テーブル脚部、椅子で6ヶ月〜1年に一度ぐらいの割合でのお手入れをおすすめします。定期的なお手入れをすることで、木の質感が蘇り、いつまでも美く保つことができます。

家具のお手入れで用意するもの。

1リットルのぬるま湯・無添加の石鹸 ・家具用オイル・スポンジ ・ウエス(雑巾)・耐水サンドペーパー(150番・240番・320番)を用意してください。

まずはテーブルの汚れを確認します。傷やシミの状態は?

汚れの具合でお手入れの状況も変わってきます。

このテーブルは2100mm×750mm の楢材2枚接ぎの無垢材のテーブルで厚みは40mmです。オフィスで使用し、食事をしたり、打合わせなど、使用頻度はかなり高いです。掃除は1週間に一度は水拭きをしっかりしているぐらいです。1年間メンテナンスしてない状態でした。

すみません!汚いですね……本当にダメです。

手前のシミは油染みです。餃子パーティーの後に出来たようです。サラダ油かな?両サイドの黒い汚れは、消しゴムカスと手垢と油シミです。奥の白い部分は傷があったのでサンドペーパーを当てた後です。

油シミも雑巾で拭いても全然取れない状態です。汚いです。これだけ汚れていると、最強の汚れです。

お手入れの進め方は?

以下の手順でお手入れ進めていきます。

全体の流れは以下のようになります。

  1. 全体をかるく拭きます。(雑巾はよく絞ってください)
  2. キズやひどい汚れにサンドペーパーを掛けます。
  3. 石鹸の泡で洗って汚れを落とします。(油染み・消しゴムカス落とし)
  4. しばらく乾燥
  5. 全体的にサンドペーパーを掛けます。
  6. オイルを薄く全体に塗ります。
  7. オイルを拭き取ります。
  8. 20分〜30分乾かします。
  9. もう一度オイルを塗ります
  10. もう一度オイルを拭き取ります。しっかり拭き取ります。
  11. 24時間乾燥させます。
  12. これにて完成です。

注意!キズやシミなどのひどい汚れがない場合は 2番・3番・4番をとばして進めてください。

テーブルにシミや汚れが目立たない状態なら、拭くだけでオイル仕上げをしても大丈夫です。

家具のお手入れを進めていきます。

1. 雑巾をよく絞って、拭きます。

まずは、ホコリや表面についた汚れを落としましょう。当然、ひどい汚れやキズは取れなくて構いません。

普通の雑巾でテーブルを拭く感覚で大丈夫です。

2. キズやひどい汚れにサンドペーパーを掛けます。

ここでサンドペーパーを掛ける部分は、キズや目立った汚れです。テーブルの縁についてる汚れは消しゴムのカスと油汚れですぐサンドペーパーが目詰まりしてしまいました。サンドペーパーの番手はキズの大きさにもよりますが、基本は粗めのサンドペーパー150番か180番を使用します。

耐水ペーパーなら洗って目詰まりを取れますので、便利です。

とにかくキズや汚れ取りの時は木目はあまり気にせずゴシゴシ汚れを取りましょう。

Point 水シミや油シミはこの時はサンドペーパーは掛けません!

テーブルなどの平らな面はサンドペーパーを当て木につけて磨くのがオススメです。表面の汚れが綺麗に取れます。

3. 石鹸の泡で洗って汚れを落とします。

ぬるま湯に石鹸を溶かして泡立ててから、緩めに雑巾を絞って、天板の表面をしっかり洗っていきます。

上記の写真ぐらいの感じで拭き洗いをします。特にシミの部分にはゴシゴシと拭いてください。表面にあった黒ずみもなくなってきましたね!

こんなに水が汚くなりました。汚いですね!

よく絞った雑巾を、もう一度全全体の汚い汚れを拭くように掛けます。更に乾いた雑巾で綺麗に仕上げました。

どこまでやるか?はテーブルの汚れの状態で調整してみてください。

4. しばらく乾燥させます。

30分ぐらい乾かすとほとんど油染みも見えなくなっていました。うっすらと感じられる程度です。

5. 全体的にサンドペーパーを掛けます

全体にサンドペーパーを掛けます。表面の汚れをとるだけなので、木目にそって力を入れずになでるようにかけるのがポイント。力を入れるより回数を増やして研磨するイメージです。

6. オイルを薄く全体に塗ります。

ウエスが見当たらなかったので……タオルで塗ってしまいましたが、タオルよりウエスのような薄い布のほうが塗りやすいです。研磨した部分へ木目に沿ってメンテナンス用のオイルを均一に伸ばします。

Point 塗り過ぎに注意です。薄く伸ばすように塗るのがポイントです。うすく、うすくです。

木目に沿って塗っていきます。

まんべなく、塗り残しが無いように綺麗に塗っていきます。

7. オイルを拭き取ります。

しっかり拭き取ります。3ヶ月ぐらいでのメンテナンスなら、オイルは1度塗りでも良いかもしれません。

8. 20分〜30分乾かします。

20分〜30分ぐらいだと乾いた感じはしないと思いますので、時間が経ったらとっとともう一度塗りましょう。

9. もう一度オイルを塗ります。

全体的にまんべんなく塗ります。このときも少しずつ塗り込んでいく感じを意識しましょう。

10. もう一度オイルを拭き取ります。しっかり拭き取ります。

2回目はよりしっかりオイルを拭き取ります。側面にもオイルが付いていますので、忘れずに側面も拭き取りましょう。このときしっかり拭き取らないと、乾燥してもベトベトする感じになりますので、しっかり拭き取ることがポイントです。

※ 使用した布類は、発火する可能性があるので必ず水に濡らしてビニールに入れ、破棄して下さい。

11. 24時間乾燥させます。

風通しの良い状態で1日ほど乾燥させてください。

12. これにて完成です。

すっかり綺麗になりました。最初の写真と見比べてください。油染みも無くなりました。

多少、オイルの拭き取りが足りなかったりすると、表面がベタベタしますが、使っているうちに落ち着いて来ます。どうしてもベタベタが気になる場合は、雑巾で空拭きしてください。必ず乾いた雑巾でお願いします。

家具のお手入れの質問とまとめ

ここでは無垢材のテーブルなどの家具のお手入れに関して紹介させていただきました。代表的な質問と回答も載せておきます。

Q. 無垢材では無く、突板の天板のオイル仕上げなんですが、キズにどのぐらいサンドペーパーを掛けれますか?

A. テーブルの天板に使用している突板の厚さは、ホントに薄いものから厚いものまで色々ありますので、一概にどこまでサンドペーパーを掛けて大丈夫ということは言えません。まずは購入したところに確認してもらうのが良いと思います。

Q. オイル仕上げのオイルは「オリーブオイル」を塗っても大丈夫ですか?

A. 基本的には無垢材に食用油を塗っても問題ないです。浸透して木にとってはメンテナンスになります。ただし、木の食器やカッテイングボードなど小さいものは気になりませんが、テーブルトップなど大きい面はオイル自身に揮発性が無いのと塗膜性が薄いので、ベタつき具合が気になったり、シミが残りやすい問題が有ります。なので家具用のオイルがオススメです。

やはり日常のお手入れが大切です。日々のお手入れや定期的なオイルメンテナンスをすることで、長くきれいに使い続けることができます。無垢材の家具は買って終了ではなく、使いながら育てていくものだとおもいます。日々のお手入れや、生活の中でできたキズやヘコミも、その家具の歴史になります。長く使い続けることでその家具は時間の経過とともに成長していくものです。

私たち「RENOW(リナウ)」の家具もそうあってほしいと考えています。

私たちの家具を購入してお手入れに関して相談や問題が有りましたら、ぜひ御連絡ください。適切なアドバイスをさせていただきます。


 

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